西表島船浮にある当社の西表養殖場では、今年のクロチョウガイの人工採苗を無事終了しました。
受精してから5日目のD型幼生です。形がアルファベットのDの字に似ていることからこう呼ばれ、大きさは約100ミクロンです。繊毛を動かしてエサを摂ったり、泳いだりします。
受精後20日目のアンボ期幼生です。約200ミクロンの大きさで、D字形からハマグリのような形に変化しています。この後、浮遊することをやめてタンクの底に付着します。そのころには繊毛がなくなり、鰓(えら)が発達してきます。
7月中には稚貝の沖出しも終え、クロチョウガイの子供たちは真夏の西表島の海ですくすくと元気に育っています。