琉球真珠

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真珠選びのポイント

八重山の自然が生み出す黒蝶真珠と白蝶真珠は、いわばすべてが一点もの。
個性豊かな真珠たちの中から自分だけのお気に入りを探すために、真珠選びのポイントをご紹介します。

  1. テリ

    真珠は、真珠層が数千層も積み重なってできており、この真珠層に入り込んだ光が反射することで内面から光を放ちます。この内面光沢をテリと呼びます。テリは真珠の品質を評価するとき、最も重要な要素となります。
    一般に、自分の顔がくっきりと映るものがテリの良い真珠といわれます。テリは真珠の巻きと密接に関わっており、テリが良いということはすなわち、真珠層の巻きが厚く、均等であるということです。

  2. 巻き

    養殖された黒蝶・白蝶真珠には、中心に核と呼ばれる球体の物質があり、その周りを真珠層が巻いています。巻きとは、この真珠層の厚さのことです。真珠層の巻きが厚く、均等であるほど品質が高いと評価されます。真珠層の下の有機質層や稜柱層などは巻きには含みません。
    真珠層は、肉眼では見えない厚さ約0.3ミクロン(0.0003mm)の結晶層が数千層も積み重なることで、表面だけでなく内側から真珠の輝きを生み出します。
    琉球真珠では、核を入れてから2年間かけて貝に真珠層を巻かせ、真珠を収穫します。

  3. キズ(エクボ)

    「何万円もするものなのに、キズがあるのですか?」
    お客様からいただくことの多いご質問です。
    養殖した真珠とはいえ、貝という生き物が育む自然の宝石ゆえに、真珠の表面は完全になめらかというわけではありません。
    もっとも多いのが、養殖中に自然にできた小さなへこみです。これは人為的に後からつけたキズとは異なるため、エクボと呼びます。真珠のエクボは、自然によって育まれた本物の証しと考えていただければよろしいでしょう。

    多少のエクボでしたら、身に着けると意外に目立ちませんが、大きさの目立つエクボは、加工の際に金具で隠したり、目に触れない裏側の位置にもってくるなど工夫を凝らします。
    エクボのほかに、突起のようなでっぱりや、しわ・たるみのように表面がなめらかではない真珠もございます。

    店頭では、こうした真珠の表面の状態について、お客様にご説明するよう努めております。ですが、黒蝶真珠と白蝶真珠には、きれいな表面の無キズの真珠はごくわずかということを、まずはご了承ください。

  4. 真珠の色には、干渉色(かんしょうしょく)、実体色(ボディーカラー)、下地色の3種類があります。
    干渉色は、真珠層の中に入った光が屈折、反射、透過などにより混ざりあって表面に現れる色のことです。身近な例では、シャボン玉の表面に現れる虹色の発色が同じ原理によるものです。
    実体色は、真珠層に含まれるタンパク質の色素で、実際に真珠が持つ色のことです。
    下地色は、核と真珠層の間にある有機質層が透けて見える色のことで、ブルー系のアコヤ真珠などはこの色によるものです。

    黒蝶真珠では、クロチョウガイの持つ赤褐色、青褐色、黄褐色の3色の色素がさまざまな濃度で混ざり合うことで、ブラック系、グリーン系、レッド系、イエロー系、ホワイト系、グレー系など、多彩な実体色を生み出します。黒蝶真珠というと黒のイメージを抱きがちですが、他の真珠とは違い、色のバリエーションが特徴です。 白蝶真珠は、母貝のシロチョウガイにシルバーリップ種とゴールドリップ種の二つの種類があり、挿核手術で使用する細胞片(ピース)を切り取った母貝の種類により実体色も異なります。シルバーリップ種からはホワイト・シルバー系、ゴールドリップ種からはイエロー・ゴールド系が多くみられます。 真珠の色は、ひとつの真珠にひとつの色ということはなく、ひとつの真珠にさまざまな色が共存しています。また、色の種類によって品質評価や価格評価が変わることはございません。
    琉球真珠で養殖した黒蝶・白蝶真珠は、人為的に色を調整することなくお客様にお届けしています。
    とくに黒蝶真珠の色は多彩で、色により装着した時の印象は変わってきます。店頭では、異なる色の真珠を実際に試着し、ご自分に似合うお好みの色をお選びください。

  5. 大きさ(サイズ)

    他の要素の評価が同じであれば、真珠はサイズが大きいほど評価は高くなります。
    黒蝶真珠と白蝶真珠の大きさは、アコヤ真珠に比べて幅広く、小さなもので8mm、大きいものだと20mmに近いサイズもあります。養殖期間が同じでも、核の大きさや挿核技術、その後の生育状況などにより、真珠の大きさには個体差が生じます。
    クロチョウガイとシロチョウガイでは、シロチョウガイのほうが大きな品種であるため、白蝶真珠は黒蝶真珠よりもサイズの大きいものが多くみられます。

    連タイプのネックレスでは、中央の真珠が大きく、両端に向かって左右対称に少しずつ真珠が小さくなっていくグラデュエーション・タイプの組み方が一般的です。
    同じサイズの真珠で組むと、目の錯覚により中央の真珠が小さく見えるためといわれています。グラデュエーション・タイプは、身につけたときに女性らしい優しいラインが生まれます。
    ネックレスの珠サイズは、「8.0mm~11.0mm」というように最小・最大で表記します。

  6. 真珠は通常、真円(ラウンド)に近いほど品質が高いと評価されます。また、左右対称のきれいな形をしたドロップ形も、希少価値から特別に評価されます。
    バロックと呼ばれる変形真珠や、ケシと呼ばれる無核真珠なども、真円ほど高く評価はされませんが、その個性的な形から根強い人気があります。
    黒蝶・白蝶真珠は、核の周りを真珠層が巻く養殖中に、形が球形ではなくなってしまうことがよくおこります。これは母貝のクロチョウガイとシロチョウガイが活発に運動するためで、アコヤ真珠に比べて真円(ラウンド)率が低くなる原因ともなっています。
    同心円状の筋が入ったサークル珠は、貝の中で真珠が回転することによって形成されるといわれています。

    黒蝶真珠ドロップ珠             白蝶真珠ケシ珠           黒蝶真珠サークル珠

    加工の際には、金具を取り付けるために真珠に穴をあける場合があります。しかし、真珠の形を変えるために人為的に手を加えることはありません。

    琉球真珠の黒蝶真珠と白蝶真珠は、貝が生み出したそのままの色と形を生かし、美しい輝きの宝飾品に仕上げられます。